日本初の国際学校心理学会(International School Psychology Association: ISPA)の大会が「生涯にわたる幸福をめざし、子どものレジリエンスを高めよう」をテーマに7月25日(水)から28日(土)まで、東京成徳大学で開催されました。
世界44カ国から学校心理学の実践家・研究者が来日し、国内参加者と合わせて1237名の参加者が、日本語プログラムと英語プログラムを通じて、共に学びあうすばらしい機会を持つことができました。ISPA会長のナスターシ-先生からは、「私が参加した中でベストの大会の一つ」と評していただきました。
今日の子どもをとりまく子どものレジリエンス、いじめ対策、インクルーシブ教育、自然災害などの危機からの回復、虐待への対応、学校・家庭・地域の連携などについて、下記の3つの基調講演、シンポジウム、論文発表への参加により、最前線の研究・実践成果を共有することができました。参加者の今後の実践や研究における展開と発展が期待されます。
7月26日(木)
「日本における学校心理学:教師、スクールカウンセラー、保護者のチームによる心理教育的援助サービス」
Toshinori Ishikuma .Ph.D.(東京成徳大学教授)
7月27日(金)
「グローバル時代における子どものレジリエンス」
Bonnie K. Nastasi, Ph.D.Professor at Tulane University, USA
7月28日(土)
「レジリエンスを高める:トラウマを経験している子どもの援助」
William Pfohl, Psy.D.Professor Emeritus at Western Kentucky University, USA
オープニングとクロージングでは助六和太鼓の演奏が大会を盛り上げ、フェアウェルパーティでは刀根麻理子さんの歌に聞き入りました。今大会の成功は、木内秀樹理事長、新井邦二郎学長はじめ、東京成徳大学の教職員のみなさまのご支援の賜です。感謝申し上げます。そして100名以上の高校生、大学生・大学院生、修了生のボランティアが案内、運営や通訳などで協力して、東京成徳学園のグローバルマインド、おもてなしの心を発揮しました。参加者から「ボランティアの生徒・学生たちは、大会のボランティアだけでなく、大学や日本の親善大使だ。日本がもっと好きになった」というお褒めの言葉をいただきました。チーム東京成徳学園に心からお礼を申し上げます。
第40回国際学校心理学会東京大会実行委員長
石隈利紀