本稿では,「欲求」と「ニーズ」の概念の異同について述べ, 3つの実践事例を通して,すべての子どもに届く一次的援助サービスが,苦戦する子どもへの二次的援助サービス・三次的援助サービス(付加的な援助サービス)の士台になるかについて論じた。そしてそのためには,一人ひとりの学校生活の状況を把握しながらの援助,グループプロセスの促進,チームとしての学校づくりが必要であると指摘した。
キーワード:欲求とニーズ,三段階の心理教育的援助サービス,付加的な援助サービス,グループ, 学校づくり
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